2009年05月31日

フォトリー・マラソン:5月30日 〜 目標達成しました

フォトリーディング受講時に立てた目標(詳細はこちら)に従い、通勤時間+早朝勉強時間を利用して、30日間フォトリーディング・マラソンを実施しています。マインドマップも1冊につき1枚作成しています。読んだ本については、このブログにフォトリーディング概要とマインドマップを掲載していきます。
今日は30日目、最終日です。目標を無事に達成することができました!!

■ 本日の1冊
いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと
by ウェンディ・コップ

■ この本の感想
Teach For America (TFA)は、アメリカ国内の一流大学の学部卒業生を、教員免許の有無に関わらず大学卒業から2年間、国内各地の教育困難地域にある学校に常勤講師として赴任させるプログラムを実施するNPOである。

TFAは、いまや磐石な基盤を持つNPOである。
例えば、2007年には、USAの一流大学の新卒者が希望する「理想の就職先」のトップ10に入っている。
また、JPモルガン、マッキンゼー、グーグル、GEなど錚々たる企業が、TFAと「リクルート・パートナーシップ」を結んでいるという。これらの企業は、TFAプログラム修了者の優秀さを認め、TFA終了後に自社に就職させる、という採用ルートを設定しているのである。

このように、今でこそ、安定した運営をしているTFAであるが、設立から5年くらいまでは、恒常的な資金難と未熟な組織運営により、かなり苦労を強いられていた。
本書は、その苦難の時期を含めて、TFAが1990年の設立からどのように成長してきたかを、設立者であるウェンディ・コップが記したものである。

TFAは、以前フォトリー・マラソンで読んだ、Table For Two(フォトリー・マラソン記事はこちら)のようなNPOと異なり、モノ・サービスを提供して活動資金を得ているのではない。収入源は、基本的にすべて寄付である。従って、TFAの活動の2本柱は、『優秀な教師を採用・養成して派遣するプログラム運営』 (=すなわち、本業)と、『資金集め』(=本業を継続するために必須の活動)となる。

設立者である著者のTFAでの役割は、『資金集め』であった。そのため、軌道に乗り始める1995年くらいまでの記述は、綱渡りで行ってきた資金集めの様子が中心だ。
本書にはこんな記述がある。
「・・・少ししか眠らず、資金提供をしてくれそうな人と話すために、1分1秒を最大化しようと努力した」

TFAの教師派遣活動の具体的な軌跡を期待して読み始めた私は、もちろん、面食らった。
どのように教師を育成するか、どのようなケースが問題となって、どのように解決したか、などを期待していたのに、本書の3分の2くらいのページまでは、資金集めにどれだけ苦労したか、がメインで書かれていたからである。(ちなみにそれ以降のページには、コンピテンシーモデルとなる教師のケースなどについても、きちんと書かれている)

しかし、頭を切り替えて、NPOという側面をそぎ落とし、本書を単純に「成功した起業の軌跡」の本として捉えてみると、非常に興味深くなった。
TFAは、2年目になるまで、体系だった組織を構築できていなかった。
5年目になるまで、「組織文化の育成」・「選択と集中」・「目標の設定と、その実現のための計画立案」といったことの重要性に気づいていなかった。
その結果として、恒常的な資金難と組織の疲弊を招いていたのだ。

正直なところ、この状態でよく最初の5年間をやりすごしたものだ、と感じた。
もし、経営学を学んだメンバが中核にいたならば、すぐに問題点を指摘できたはずだ。中小企業診断士を日本から一人派遣すれば、大分楽になっていたかもしれない(!)とすら思った。彼らは、NPOであり、経営のプロを目指すという視点はなかったのかもしれない。

しかし、最終的には、彼らは経営コンサルタントなどの知識を借りずに、独力で組織を軌道に乗せるノウハウを確立していった。
だから、今の彼らは本当に強い組織だ。
著者は書く。
「いまでは、私たちは、大きな目標を達成するには何が必要か、考える方法を知っている」
−−地に足の着いた力強い自信を感じる。

たくさんの苦難に見舞われながらも、著者を動かし続けたのは、彼女の信念と強い意志だ。
著者は、TFAの構想を描き始めた、21歳のときからこう考えていた。
「ほとんどの人が、小さな規模から始めたらどうかといった。だが、この考え方は、私が考えるTFAのコンセプトそのものと反していた。TFAは小さな非営利団体や教師のトレーニング・プログラムのモデルになるのではない。「ムーブメント」になるのだ」
経営コンサルタントには、思いつかない考えではないだろうか。

「ムーブメント」である。
フォトリー・マラソンの最終日に、よいメッセージをもらえた。

■ 読書時間
準備+予習:5分
フォトリーディング:10分
活性化復習:5分
活性化(マインドマップ以外):80分
マインドマップ作成:60分
高速リーディング:0分
合計:160分

■ フォトリーディング感想
いつも通勤時間に活性化をするので、必ず活性化は60分以内に終わらせていたのだが・・・
今回は自宅で活性化をしたところ、ついつい普通に読んでしまった。それでも、普通に読むよりは若干速めではあるが。
最終日にして、「自分の本を読みたい欲求をうまくコントロールする」という、フォトリーディングの基本を押させていない結果に。トホホ。本当にまだまだ訓練が必要だ。

■ マインドマップ
TeachForAmerica.jpg
(クリックすると拡大画面が表示されます)
セントラル・イメージには、本書に掲載されていた写真を見ながら、著者のウェンディ・コップを書いてみた。
ちょっと雰囲気違っちゃったけど・・・たぶん眉毛の書き方を失敗したと思う・・・
マップ自体は、自由にのびのびと書けた。楽しかった♪


■ 明日に活かしたいこと〜フォトリー・マラソンを終えて
フォトリーディング受講時に立てた目標は、これで無事達成しました。
ひと様の書いた本について文章を書く、しかもブログにて発信する、という行為に不慣れなため、結構、しんどい日々でした・・・ 
平日は2時に寝て5時に起きる生活が続き、体調もやや崩してしまいました。これが50冊だったら、毎日続けることができなかったかもしれません。

フォトリー・マラソンはこれで一旦終了です。
けれども、フォトリーディングスキル自体は、まだまだ研鑽していきたいし、読書も継続したと思っています。
近いうちに、読書に関する新しい目標を設定して、また、ブログで宣言したいと思います。
今年は、力を蓄える年なのです。

2009年05月30日

フォトリー・マラソン:5月29日

フォトリーディング受講時に立てた目標(詳細はこちら)に従い、通勤時間+早朝勉強時間を利用して、30日間フォトリーディング・マラソンを実施しています。マインドマップも1冊につき1枚作成しています。読んだ本については、このブログにフォトリーディング概要とマインドマップを掲載していきます。
今日は29日目です。目標まで、ついに、あと1冊です・・・

■ 本日の1冊
それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条
by ケント・M・キース

■ この本の感想
自己啓発書は沢山あるけれども、エッセンスは、どの本もほとんど一緒である。
例えば、『あらゆる欲求から解放され、(マズローの最上位欲求である)自己実現欲求に立脚すべきだ』 『利他の心を大切に』 などがメジャーなエッセンスである。

それでも私が自己啓発書は面白い、と思うのは、書いてあるエッセンスは意外性がなくても、その訴求の仕方が著者により千差万別だからである。つまり、同じ自己啓発メッセージでも、「なぜ、このメッセージが重要なのか?」 の表現方法は著者により全く異なるのだ。
著者の体験談が用いられたり、歴史が用いられたり、寓話が用いられたり・・・ 論理展開も異なることが多い。

同じエッセンスを、異なる表現方法で説明されると、自分がそれまで気づいていなかったエッセンスの側面に気づかされる。そして、より心を動かされたり、より共感したり、より「腹落ち」したりすることができる。表現の力は偉大だ。
だから、私は、まだまだ色々な自己啓発書を読みたいと思っている。

さて、この本も自己啓発書に分類されると思う。エッセンスは10か条にまとめられている。
10か条の訴求方法としては、著者の体験談が使われている。

しかし、どの体験談も、どうもこちらの心の芯まで訴えてこない。また、最初の印象では、10か条の内容とその順番も、論理的にキレイでないように感じた。
この10か条は、 『30年の年月をかけて、口伝で、写しで、インターネットで本人の知らない間に、ゆっくりと広まり、世界中で愛される格言となっていった』 と本のカバーには書いてある。
「そんなに語り継がれちゃうインパクトがあるかなぁ。なんだかピンとこないなぁ」 というのが最初の正直な感想だった。

しかし、マインドマップを書いてみて、あることに気がついた。
体験談の中には、「攻撃」「友達」「敵」といった言葉が頻繁に出てくるのだ。ビジネス系の自己啓発書では、これらの言葉はあまり出てこない。

そこで、この10か条の起源を思い出した。
この10か条は、著者が19歳の大学生のときに、当時の高校の生徒会のリーダーたちに向けて書いたものなのだ。それを、著者が30年後に肉付けして出版したのが本著である。

改めて、高校生向けの10か条として、この10か条を眺めてみた。すると、この10か条が一気に色鮮やかに感じられた。

高校生くらいの年頃は、残酷で傷つきやすい。人間関係は総じて未熟だ。大人への反発を持ち、現実を知らない高い理想を掲げていることもある。
そんな高校生たちが、困難に出会ったときに、立ち返ってほしい10か条なのだ。
当初は論理的にキレイじゃないなぁ、と感じていた10か条の切り口も、高校生が出会う困難の種類の切り口、というように考えると、すんなり受け止められた。

そんなことに気づき始めると、なんだか高校生のときの感覚がよみがえってきた。今回の自己啓発書は、その表現で、私に「タイムトリップ」を喚起したのだ。。。 やっぱり表現ってすごい。

しかし、この本は、大人向けの装いではなく、きっぱり高校生向けの本としても出版してもいいんじゃないかなぁ。。。その装いのほうが、大人に対しても、メッセージが伝わりやすいと思うし。

■ 読書時間
準備+予習:5分
フォトリーディング:10分
活性化復習:5分
活性化(マインドマップ以外):40分
マインドマップ作成:40分
高速リーディング:10分
合計:110分

■ マインドマップ
paradox.jpg
(クリックすると拡大画面が表示されます)
10か条は「逆説的な10か条」として紹介されている。自分のためにならない、逆説的に感じるかもしれないけど、人間として意味を見出すために実践すべき10か条という意味だ。
そこで、セントラルイメージには、逆説のイメージを、ほぼ「無理やり」書いてみた。ハートと雨が矢印でつながっている部分なんですけど・・・

2009年05月29日

フォトリー・マラソン:5月28日

フォトリーディング受講時に立てた目標(詳細はこちら)に従い、通勤時間+早朝勉強時間を利用して、30日間フォトリーディング・マラソンを実施しています。マインドマップも1冊につき1枚作成しています。読んだ本については、このブログにフォトリーディング概要とマインドマップを掲載していきます。
今日は28日目です。目標まで、あと2冊です・・・

■ 本日の1冊
リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間
by 高野登

■ この本の感想
面白い。
今までのフォトリー・マラソン28冊までの中で、純粋に、もっとも楽しめた1冊だった。

なぜこの本は面白いのだろう。

沢山の魅力的な「ワオ・ストーリー」が紹介されているからかもしれない。
「ワオ・ストーリー」とは、リッツ・カールトンを利用したお客様の感動のエピソードである。
「ワオ・ストーリー」を読むと、自分もリッツ・カールトンの顧客になって“紳士淑女”体験してみたくなる。
それだけでなく、リッツ・カールトンの従業員になって、“紳士淑女”としてリッツのおもてなしを提供する側になってみたい、とすら思わせる。

また、本書は、ビジネス書としても、とても面白い。
リッツは、ハイレベルのES(Employee Satisfaction)を構築し、素晴らしい企業文化を醸成し、高品質のCS(Customer Satisfaction)を提供している。
リッツがどのような仕組みで、これらを達成しているか、本書ではかなり具体的に知ることができる。
そして、これらの仕組みが、どれをとっても、非常によく練られ、かつ、個性的なのである。

例えば、リッツでは、お客様に期待を超えたサービスを提供することにより生じる驚きを、「ミスティーク」(神秘性)と呼ぶ。そして、沢山のミスティークをタイムリーにお客様に経験していただくため、従業員への「エンパワーメント」(権限委譲。2000ドルの予算つき!)制度が整備されているという。従業員との信頼関係がなければ、実現できない制度である。

本書の最後の章には、著者の考える「本当のサービス」についての記述がある。
お客様から学ぶ姿勢が重要であること、そのためにはコミュニケーションが必要であること。
想像力を駆使してシミュレーションを行い、判断力とテクニカルスキルを磨くべきこと・・・
この章に書かれていることは、ホテル業にとどまらず、広くサービス業にあてはまる内容だと感じた。私の携わる、システム導入というサービス業にももちろんあてはまる。
「本当のサービス」の奥深さを感じた。

■ 読書時間
準備+予習:5分
フォトリーディング:10分
活性化復習:5分
活性化(マインドマップ以外):40分
マインドマップ作成:40分
高速リーディング:20分
合計:120分

■ マインドマップ
ritzcarlton.jpg
(クリックすると拡大画面が表示されます)
セントラル・イメージには、リッツなので、やはりライオンと王冠を書いてみた。本の内容が楽しめたせいか、ブランチもすいすいと描けた。